ほろ酔いも一気に醒める!身近なワイン投資はバブル後の苦味だけが残る。

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夏の暑い盛り。仕事が終わって一息つきたい。その時のお酒は大変美味しく、一服の清涼剤となり気分転換ができます。ほろ酔い気分で疲れも心地良いものに変わる筈です。そんなお酒は生活上のスパイス。でも、そのお酒が投資対象の商品で、自分が出資者だとしたら。そして、それが詐欺だと判った時…。激しく悪い酔いが襲ってくるでしょう。

–以下、引用記事

2016/03/07(月)帝国データバンクHPより

国内唯一のワイン投資ファンド組成・運営
株式会社ヴァンネット
破産手続き開始決定受ける
負債40億円

TDB企業コード:986182432
「東京」 (株)ヴァンネット(資本金1000万円、新宿区西新宿6-5-1、代表高橋淳氏)は、3月7日に東京地裁へ自己破産を申請し、同日同地裁より破産手続き開始決定を受けた。

 破産管財人は今村哲弁護士(港区西新橋1-20-3、リソルテ総合法律事務所、電話03-3502-2357)。

 当社は、2000年(平成12年)7月に設立された、日本国内で唯一のワイン投資ファンドの組成・運営会社。2001年4月から2014年6月までの間に合計25本のワイン投資ファンドを組成し、延べ1989名の出資者から総額約77億4600万円の出資金を集めて運用を行ってきた。 そうしたなか、2015年12月3日に代表が過年度のワインの買い付け・売却に関して虚偽の報告をしていた事実が判明。12月25日付で、関東財務局長より、不正又は著しく不当な行為を行なっている状況があるとして、第二種金融商品取引業の登録取り消しと、業務改善命令を受けていた。その後、弁護士による調査を実施した結果、投資対象のワイン商品在庫が激減していた事実が明らかとなり、今回の措置となった。
 なお、現在未償還のファンドは合計14本、未償還の出資金総額約36億7372万1900円で、未償還出資者は523名。
 負債は債権者約530名以上で、約40億円を超える見込み。
 
–引用終わり

上記、ワインファンド詐欺は、高級ワインの取引におけるLIVE-EX(ライブエックス指数/FINE WINE 100)市場によって100銘柄のワインへの投資を促し、将来値段が上昇しそうなワインの銘柄に投資するというもの。
欧米ではこうしたファンドは一般的だが、日本ではまだ馴染みが薄い。その現状につけこんだヴァンネットは、高配当を謳いながら新たな会員を募り、出資を促し、そこで得た資金を配当に充当すると言う「ポンジ・スキーム」で詐欺を働いた。手口としては「未公開株を買いませんか?」という勧誘方法と似ているが、日頃から愛飲している身近なワインが投資対象と言う「知っている人は価値がわかる」と言う部分を逆手に取った投資詐欺である。

この事件にも一枚噛んでいるのが中国人の「爆買い」である。相場を吊り上げる役割を担ってしまった。2011年のボルドーワインの「バブル崩壊」を機に
投資家に冷静さが戻ったようだが、身近なお酒が投資の対象になる等とは日本人には馴染みが薄い。実際、ヴァンネットは出資者に虚偽の在庫報告をしていたようで、そもそもワインが投資商材として適していたのかどうかも疑問符が付く。

考えてみれば、天然資源である石油もワインも液体であり、生活上欠かす事ができないエネルギーである。ミズモノは儲かる。そう言う言葉もあるが、今回ばかりはワインの甘い香りと芳醇な味わいも、二日酔いの頭痛の種にしかならないようだ。