大切な財産を狙うのは投資・運用のプロ集団?! 信用・信頼を謳うプロの技量は建設的な方向へ使って欲しい。

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職業人が一定の経験を積みプロとして活躍出来るまでには、血の滲む様な努力が要る。その経験が社会の役に立てばよいが、悪用される様では本当のプロとは言えない。まして、そうした悪事が血の滲む勤労の対価として得た財産・資産を騙し取ろうとする手段に使われたとするならば、信用・信頼と言う言葉は一体どこに有るのだろうか。

以前、こんなタイトルの著書を読んだ事がある。

『営業と詐欺のあいだ』(幻冬舎新書 2008年9月 坂口孝則 著)

著書内容(楽天ブックスより引用)
モノが売れない時代でも一流の営業マンは売りまくる。彼らは、絶妙なタイミングで商品を薦め、必殺の決めゼリフを持ち、いつの間にか絶大な信頼感を勝ち取り、さらには「あなたは特別な人だ」と自尊心をくすぐりながら相手を気持ちよくさせ、必要のないモノまで買わせてしまう。商品説明などしなくとも、顧客は満足し、騙されたと訴えることもない。詐欺師と一流の営業マンは紙一重。十倍買わせる、きわどい営業のコツと心得を伝授。

非常に具体的で、その行動心理が上手く説明してある。営業と詐欺が如何に綱渡り的な状態にあるかが書かれている。
そうした「プロ」の側面がある一方で、持てる知識を悪用した事件は度々起こる。

–以下、引用記事

・生保元契約社員が1億円詐取 契約者に架空の投資話
 2017年3月3日21時18分

 メットライフ生命保険は3日、東京の銀座中央営業所長だった元契約社員が、契約者3人から計1億円をだまし取ったことがわかったと発表した。2009~16年に架空の投資話を持ちかけ、保険を解約させるなどしてお金を集め、使い込んだという。昨年2月に元契約社員が退職後、契約者からの連絡で発覚した。同社は警察に連絡しており、元契約社員による同様の被害がある可能性もあるとしている。問い合わせは同社コールセンター(0120・201・520)。日祝日を除く午前9時から午後5時まで。

・野村証券元社員、顧客の1千万円詐取容疑 客複数被害か
 2017年5月31日19時18分

 顧客からキャッシュカードをだまし取り、現金約1100万円を引き出したとして、警視庁は31日、野村証券(東京都中央区)元社員の林良紀容疑者(32)=名古屋市昭和区=を詐欺と窃盗容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。
 捜査2課によると、林容疑者は、豊橋支店(愛知県豊橋市)に勤めていた昨年2月ごろ、顧客だった名古屋市内の50代の女性に同社のキャッシュカードを再発行させ、カードが入った郵送物を「大したものじゃない。そのまま渡してください」とうそを言って女性から受け取り、詐取。このカードを使って同年4月までに愛知県内の金融機関の現金自動出入機(ATM)で29回にわたり、女性の口座から計約1100万円を窃取した疑いがある。
 野村証券によると、社内調査で同容疑者が10年4月以降、顧客7人のカードを詐取して総額約2億7千万円を着服したことが発覚し、16年12月に懲戒解雇していた。同社から顧客への弁済を済ませており、弁済分は同容疑者に返済を求める、としている

–引用ここまで

ある種の価値観で「長く勤める事=プロ」と言う伝統的な職業意識がある。それは、その持つべき技術や知恵を有用に使って、世の為、顧客の為にキチンとした利益を生み出してこそ評価がされるモノであり、その知識や技量を非建設的に使うのは言語道断なのである。正に上記に記した著書のタイトルではないが、違う意味でのプロになって仕舞うのである。
折角の努力して投じた資産が詐欺被害に遭ってしまうのは、信用を失墜させるばかりか、被害に遭った方の人生設計をも狂わせてしまう。信用・信頼を謳っている企業や業界こそ、その真偽の程が問われるのだ。
貴重な財産を騙し取られない為にも、利用する側も賢くならねばならない。嫌な時代になったものだ。