「還付金」詐欺が一向に無くならないのは何故? 被害者に共通する心理とは?

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年々、巧妙化する特殊詐欺(投資詐欺等)は、よくよく調べてみるとカラクリは殆ど変わっていない事が分かる。投資目的に利用される品物や事情が変わる事はあっても、手口は全く変わっていない。その代表格が「還付金」という言葉である。
世間一般に知られている馴染みのある言葉であるにも拘らず、どうしてその言葉を聞いただけで、ATMへ向かって歩み、大事なお金を振込んでしまうのか。その辺りの心理について考えてみたい。

–以下、引用記事

ヤフー知恵袋  2015.02.14 より

ATMで振込は出来るが、振込受け取り操作は出来ないという事が判らない人が騙されるからです。

手口としては色々ありますが騙されやすくする方法として
・振り込め詐欺は警戒するが、受け取りだと思わせて安心させる。
・振込の確認だと言ってATMに行かせる。→入金されていない。
残高を聞き出す→入金操作を教えると騙す。
・期限が過ぎるので今日中に操作しないと受け取れない等、時間がないと焦らせる。
・書類を送付したが返信がないので電話した等、フリーダイヤル等へ折り返し電話をかけさせて名乗る事により安心させる。
・慣れない操作の為、左の上から3番目を押してください等、指示されるままなので振込している事が判らない。
・外国語に表示を切り替えさせて、操作内容をわからなくさせる。
・口座確認の為、認証の入力の為等、振込ではないと思わせる。
・使い慣れないコンビニや無人他行ATMのように見慣れない画面で、右上等、画面内容を読ませないように携帯で急いで指示を出し言われたまま入力させる。

–引用ここまで

被害者が受ける心理を要約すると以下のようになる。

前提として「還付金」という言葉自体に絶対的な信用度がある。
しかしながら、還付金が発生する仕組みは理解していない。
被害の背景にはそうした理由があるようだ。

そして、被害者が実際に体験する気持ちとして…

①受取は安心である。何故なら「支払い」ではないから。
②それらしい組織の名前を耳にしており、既に信じ込んでいる(劇場型詐欺に既にハマっている)。
③ATMでお金を「振込む」と言う不自然さに気づかない程、焦ってしまっている。
④追討ちをかける様な詐欺師の劇場型手口によって更に心理的に混乱する。
⑤被害者を口座残高等を確認させて一度安心させる。この事実が真実であると思わせる。
⑥被害に遭う(被害に遭っているという認識がない)。時既に手遅れ。

これは基本的なパターン。その舞台となるのがATMであるが、高齢者が被害に遭いやすいというのには「機械の操作に不慣れである」という共通項がある。必ず無人のATMが振り込み詐欺の舞台窓口となるのである。キーの確認をしないままに、従ってしまう高齢者の「面倒臭さ」を逆手にとるのである。もう少し細かく言えば、ATMに居る時点で被害者はかなり「焦らされている」のである。考える余地を与えない。ここに詐欺集団の典型的な被害者への「囲い込み」が透けて見える。
年金だけでは生活が出来ない。そうした現実もあるので「受け取れる」お金は喉から手が出る程の気持ちになるのだ。それは、高齢者に限った話ではないが、上記の様な前提が頭の中に定着している世代・人達が狙われるのである。さも、当然の様に信じ込んでしまう世代なのかも知れない。
言葉巧みに迫ってくる詐欺集団には要注意である。